肝臓に毛が生える

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  蒲生下野守殿の家来の侍が、わけあって切腹することとなった。行水を行い、検使に向かって「拙者はいつも湯上りには寝る癖がある。この世の思い出に寝させてくだされ」と言うと、高いびきをかいてしばらく眠って目が覚めた。
また検使に向かって「拙者らのように強勢の者の肝には毛が生えると、昔から伝わっている。それが本当かどうか切腹した後には必ず御覧になってください。頼んだぞ」と言って切腹した。
約束の通り検使が立ち寄って肝臓を見てみると、その通り毛が生えていた。
町野倫菴という医師が語ったことである。

 

[参考文献:文政年間漫録]

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