小袖の手

  慶長年間(1596~1615)に、京都のの知恩院前に松屋七左衛門という者がいて、娘のために古着屋で着物を買った。その頃から娘は病気となりある時七左衛門は、家の中で女の幽霊を見た。
それは娘に買ってやった着物と同じ物をきた女だった。
気味が悪いので「売ろう」という事になり置いていたところ両方の袖から女の白い手が出てきた。
そこで袖を調べてみると、肩先から袈裟がけに斬られた跡があり、縫い合わせて誤魔化してあった。
そのまま菩提寺に納め弔いをしたところ娘の病気も快方にむかったという。

【怖い話実話】壁からの手

  筆者の友人が高校時代に体験した話である。

筆者もよくその子の家に遊びに行っていた。丸い鏡が壁から掛けてあったのだがそれが裏側に何もないのに北側を向いていた。
「あれ、北向きにしたらあかんで」と言ったのだが、彼女も「そうやねんけど絶対ああなるねん」とそのままであった。

彼女とは部活(軽音楽部)で同じバンドだった。
ある日、今度コンサートをするので視聴覚室でリハーサルをする事となった。
すると彼女が「リハの順番一番最後にして」と言って家に帰ってしまった。
戻ってきたのでどうしたのか理由を聞くと「夜中に目が覚めてトイレに起きようとして壁にもたれたら壁から手が出てきてつかまれてん」という。
それでお祓いをしてもらってたらしい。
後日、彼女の部屋へ行くと護符が部屋の壁に2つかかっていた。
理由はさっぱりわからなかったが以後その手は出てこなかったらしい。
鏡も取り外したとの事であった。

【怖い話実話】暖簾の絵

  筆者が幼稚園ぐらいだった当時、住んでた家は2階に2部屋あって1階にトイレがあった。
1部屋で川の字になって寝ていた。

その暖簾は大人だったら頭にちょっとかかるぐらいの飲み屋さんでみかけるような物だった。
ふと目が覚めると電気がついていて、隣に寝ているはずの母親がいなかった。
階段の電気がついてたので「あぁトイレに行ったんやなあ」
と思ってたがなかなか戻ってこない。
その灯りが気になって目を閉じても眠れなくなってきた。
眼だけグルグル見渡してたら廊下に出る引き戸の上にある暖簾に目が入った。 続きを読む

【怖い話実話】白い手

白い手筆者は20代の頃CADオペレーターをしていた。もう一人、その会社へ紹介してくれた前の会社の先輩と二人で残業をしていた。
手だけは仕事をして、話すことは共通の知り合いの話などで盛り上がっていた。
一つ上の先輩だった。 続きを読む